医療費控除について

矯正治療費の医療費控除について

“医療費控除”とは、その年にかかった医療費を所得から引くことで、支払った税金の還付を受けられる制度です。確定申告にて税務署に申請します。

矯正治療も医療費控除の対象となり、数万円～10数万円の還付を受けることができますので、是非申告されるとよいでしょう。（ただし、大人の矯正治療の場合は美容目的と見なされることがありますので、その場合は診断書の提出が必要になります）

医療費控除の対象

医療費控除は１年単位（1月～12月）の集計です。家族全員のその年の医療費が対象になりますので、矯正治療だけでなく他の医療費も含めて合計してください。
1年間に10万円を超えた医療費が対象になります。控除の対象となるのは、支払った医療費から10万円を差し引いた金額になります。
矯正治療費を複数年にまたがって分割で支払うと、年ごとに10万円が差し引かれるため、還付金の総額が少なくなってしまう場合がありますのでご注意ください。（一年に全額支払った方が、10万円を差し引かれるのが１回ですみますので、還付金の総額は増えます）
通院のための交通費（電車、バス、タクシー）も対象になります。ただし自家用車のガソリン代や駐車場代は対象になりません。
支払った医療費のうち、保険会社等から補填された金額がある場合はその額は差し引く必要があります。
申告を忘れた場合も、５年までさかのぼって申告ができますので、諦めずに還付を受けてください。

医療費控除額の例

計算式

医療費控除額計算式

（例）治療費90万円を払った場合

医療費控除額＝ 90万円－ 10万円＝ 80万円
　80万円を、その年の所得から差し引くことができます。（その額は課税の対象でなくなります）

還付される額：上記の「医療費控除額」について課税されていた分が戻ってきます。

所得税率10%の場合… 80万円×0.1＝8万円が還付されます。
所得税率20%の場合…80万円×0.2＝16万円が還付されます。

※所得税率は所得によって異なりますので、還付される額も異なります。