大人の歯列矯正とは?

「歯列矯正」というのは、子供だけのものと思っていませんか? 確かに成長期にある子供、つまり乳歯から永久歯に生え替わるような時期というのは、顎の位置を正しい位置に動かすことができる可能性があり、矯正治療を始めるのに最適な時期と言えます。


◆大人でも歯列矯正ができるのでしょうか?

大人の歯列矯正は、もちろん可能です。ただ、子供の時期の歯列矯正治療と比べると次のような違いがあると言えます。


子供の時期の歯列矯正治療との違い

  • 矯正力に対する組織の反応が遅いため、歯の移動には時間がかかることがあります。
  • 顎の骨の位置を改善しなければならない症状の場合に、外科的矯正治療が必要になることがあります。


◆大人の歯列矯正の目的

大人の歯列矯正の大きな目的のひとつとして、審美的な面での改善ということがあります。つまり、出っ歯や、受け口、八重歯など、外見を気にして治療を始められる方が多いということです。

子供の時期には、本人の希望よりも周囲の希望が優先されることが多く、せっかく成長期の良い時期に歯列矯正治療を始めたとしても、治療の進み方が悪い場合があります。

しかし、自分の意志で、美しい口元を目標に歯列矯正治療に望む、大人の歯列矯正治療は、歯磨きや装置の手入れなどにも気を配ることができ、口腔内が良い状態で、効率的に治療が進むことも多いのです。

なぜ矯正治療が必要か?

大人の歯列矯正治療の目的というのは、大きく分けて2つあると言えます。


◆審美的な面での改善

大人の歯列矯正を考える方たちの多くは、小さい頃からのコンプレックスが歯列矯正治療への決断をさせたようです。

例えば、出っ歯、受け口、八重歯など。いつもいつも口元を気にして生きてきた自分を変えられる、歯列矯正治療。自分のお金で治療できるということも、やる気を出すことにつながります。これまでの自分と決別し、口元を気にすることなく笑える、前向きな自分に変わりたいという方には、歯列矯正治療は大変お勧めできます。


◆かみ合わせの改善

大人の歯列矯正治療といのは、外見の変化が大きな目的で利点のようですが、実際には、もっと重要なことがあります。それが「かみ合わせの改善」です。

良いかみ合わせを「正常咬合 (せいじょうこうごう)」、悪いかみ合わせを「不正咬合 (ふせいこうごう)」と言います。

不正咬合を改善しないとどうなるのでしょう。

頭痛、肩こり、腰痛、膝痛など全身のいろいろなところに影響があると言われています。

歯並びが良くなると、今までは歯ブラシが届かなかったところまで、歯磨きができるようになり、むし歯や歯周病の予防が容易になります。
また、かみ合わせが良くなると、食べ物をよく噛んで食べるようになり、消化や吸収を助け、内面からも健康になります。

矯正歯科?審美歯科?

矯正歯科と審美歯科。似ているようですが、まったく違います。


◆矯正歯科での歯列矯正治療

歯には、力を加えられると動くという性質があります。それを利用して、矯正装置で歯に一定の力を加えて人工的に正しい位置まで動かし、悪い歯並びや悪いかみ合わせを治す治療のことです。

  • 治療期間・・2年〜3年
  • 治療方法・・自分の歯を動かして、歯並びとかみ合わせを正しくする。
  • 耐用年数・・自分の歯なので、お手入れしだいで一生。


◆審美歯科での歯並びをきれいにする治療

歯を削ったうえに人工的なかぶせ物をして、きれいな歯並びに見せる方法です。かぶせる物の素材によって、色味や光の透過などが違い、自然観があるか無いかに違いが出ます。

  • 治療期間・・数回の通院
  • 治療方法・・歯を削って人工的なかぶせ物をし、歯並びをきれいにする。
  • 耐用年数・・人工的なものなので、年を重ねるとともに色味が合わなくなってきたり、破損したりといことがあり、やり直す可能性もあります。


矯正歯科での治療は、歯列矯正装置を長期間着けなければならないということで、二の足を踏む方も多いようですが、「一生自分の歯で噛める」ことの重要性をもう一度考え直してみませんか?

正常咬合と不正咬合

正常咬合 (せいじょうこうごう) と不正咬合 (ふせいこうごう) とはどういう症状でしょうか?


◆正常咬合のポイント

正常咬合というのは、上下の歯が正しくかみ合っていることを言います。主なポイントは次の4つです。


  • 上下の前歯の中心がまっすぐ揃っている。
  • 中心から2番目以降の歯は、1/2ずつずれている。
  • 上の歯が下の歯に2〜3ミリ重なっている。
  • 上の歯が下の歯より2〜3ミリ前に出ている。


◆不正咬合のポイント

不正咬合の症状は、人によってすべて違います。一般的な症状は、出っ歯、受け口、乱杭歯、八重歯など。これらは、見た目が悪いだけでなく、かみ合わせが悪いため、健康上さまざまな影響が出てくる可能性があります。


一般的な不正咬合

上顎前突
上の顎や前歯が前に突き出して口が閉じにくい。いわゆる出っ歯と呼ばれる症状。

adult_profile_1c.jpg


下顎前突
下の顎や前歯が上の顎や前歯よりも前に出ている。いわゆる受け口と呼ばれる症状。

adult_profile_2c.jpg


開咬
上下の歯をかみ合わせた状態で上下に隙間が開いている症状。

adult_profile_3a.jpg


叢生
重なり合ったり捻じれたりして生えている歯がある症状。

adult_profile_4a.jpg

トップページ

カテゴリー